2014年3月29日土曜日

汽車に乗って、汽笛のまちへ

神戸へ。

北野美術館へ、大畑いくのさんの「汽笛のまち」を見に。

神戸の坂道の上の方にある美術館への道のりは
尾道の坂の傾斜ともまた違う趣。

行きの電車、向かいのおじさんの靴下がコアラだった。


ランチタイムを逃し、お気に入りのインド料理屋も閉まっていて
唯一空いていた喫茶店へ。
テレビドラマの台詞をカウンターにいるおばあちゃんが
ずっと反復していた。たまに感情がこもった台詞回しになる。

美術館は、古い洋館で
所狭しと絵や絵本の原画、人形が並んでいた。


人とか花とか牛とかが動いている絵。
くたりと座るラクダ。
変な方向に捻ったからだがぶるぶるする感じ。かなり堪能する。

夕刻からのライブペインティング。
青い絵の具がナイフですーと伸びて行く。

水が加わり、緑が加わり、横ではギターがうぃんうぃん鳴っている。

ひりひりするけど、人が描いている姿、描いている動きは圧倒的に美しい。
賑やかな夜だった。北野のコドモタチも宵っ張りだった。
私は、汽車に乗ってここまで来て良かったなあと思いました。



2014年3月27日木曜日

十日市アパート

今日は朝から広島へ。
十日市、ヲルガン座の1階にできた「十日市アパート」へ。

お店の壁面やメニューに絵を描かせて頂きに。

去年の11月の終わりも出かけたのだけど
その時はopen前の修羅場でまだ色々なモノが作られている過程だった。

それから程なく突風のように十日市アパートは
あっという間にお店になった。

今回はメニューをデザインするのやあれやこれや
店主のイズミさんが今日やることを紙にまとめてくれていた。

お好み焼きをご馳走になって
ぽちぽち作業。

ぽちぽち。
イズミさんはずっと動いている。
ペンキを剥がし、夜のイベントの手筈を整え、話しを聞いてあげ、
ずっと動いている。


結局、私もお泊りコース。
店内にある階段も昇りたかったんだけど、
隠し部屋のような席にも深く座って見たかったんだけど、
ぽちぽちパソコンでメニューを作ったり看板を描いていると
気付けば朝。

そのまま、ぽちぽち続けて
イズミさんにランチまでつくってもらって。
もうすぐ完成だよと言うとき、ヲルガン座のステージで
イズミさんがアコーディオンを弾きながら新しい曲を練習しだした。
朝から動き続けていたイズミさんがやっと見つけた隙間の時間に。

新しい曲、ホテルの曲。あと数曲。ほろり。
すごく贅沢な時間。
数年前に初めて夜のヲルガン座に来て、端々に感嘆した時の夜とか思い出したり
しました。






2014年3月5日水曜日

泳ぐ島々、浮かぶ人々



京都、self-so アートギャラリー での展示も無事終了しました。
ありがとうございました。
セルフソウは、京都の古い町家を使ったギャラリーで細長い土間もあり、
風のある日はゆらゆらガラスが音をたてて心地よい。
奥に進んだ先には優しい庭があり新緑の季節はきっと素晴らしいだろうと想像していました。
今回は搬入の際、ギャラリーに一泊させて頂いたので、あれやこれやとじっくり
展示方法を吟味しつつ。(夜、妹も手伝いに現れてくれました)

初めての関西でのしっかりとした展示ということで不安もありましたが
レンタサイクルを2週間借りて、毎日大阪から通うのも楽しみでした。
碁盤のような街並みを体感。




不思議と和の部屋にあう仮面たち。

似顔絵仮面も沢山沢山つくらせて頂きました。
高校の友人もかわいい子供達を連れて来てくれました。
色々、感慨深い歳になりました。