2012年8月30日木曜日

夏の終わりに


 最終の船に乗って、友人の祖母宅へ。
対岸に見える糸崎の町。電車が通ると千と千尋のワンシーンのように暗闇に浮かぶ。
 夏に間に合った、贅沢な花火。
海には夜光虫。青い光。メキシコのプエルトエスコンディード近くの砂浜を思い出す。
間違ってバスを降りてしまい、宿情報もなく通りかかった海の家みたいなところのハンモックに泊めさせてもらった。自称ボブ・マーリーだという心優しい青年のとんでもないボブの弾き語りを聞き、見せたい場所があると連れて行かれた岩を登って降りると永遠に続きそうな長い砂浜があり、走ると足形に夜光虫が光っていた。そして岩場に洞窟があり、小さなマリア像に蝋燭が灯されていた。そんな夜があったなあと。
 佐木島、とても良いところでした。

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